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「グロソブ」、グリーンボンドに投資=1月末に61億円-三菱UFJ国際投信

2023年02月24日 13時30分

 三菱UFJ国際投信は、世界の高格付けの国債等に投資する「グローバル・ソブリン・オープン」(以下、グロソブ)シリーズが、環境に配慮したプロジェクトの資金を調達する「グリーンボンド」に投資していることを明らかにした。1月末時点では「グロソブ」シリーズ全体で61億円を五つの通貨で保有している。

 これらのファンドを運用する三菱UFJ国際投信 債券運用部 エグゼクティブ・ファンドマネジャーの樋口達也氏は、グリーンボンド市場の状況について「この市場が始まった当初は、供給量が少ない反面、買いたい投資家が多く、通常の国債などより割高に(金利が低く)取引されていた。しかし、最近では、通貨によっては発行量も増え、通常の国債などとほぼ同様に売買できるようになってきた」と分析。「環境に配慮したグリーンボンドに投資することで、お客さまの満足度も高まるのではないかと考え、今後も条件が整えば、グリーンボンドへの投資を継続したいと考えている」と話している。

(出所)目論見書等より時事通信社作成(2023年2月21日時点)(出所)目論見書等より時事通信社作成(2023年2月21日時点)(クリックで表示)

 グロソブは、信用格付けがA格以上の流動性の高い先進国国債などに投資するファンドだ。急激なインフレに対応して欧米各国の中央銀行が利上げを実施したことで、2023年1月末時点の米国10年国債の金利は3.5%程度、ドイツ国債の金利は2.3%程度と、2011年以来の高い金利水準まで上昇している。「相対的に安定資産と考えられている高格付けの債券に投資するグロソブのような投資信託の魅力が高まっている」(樋口氏)という。

 

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