ウォール・ストリート・ジャーナル
コモディティコンテンツ

マーケットニュース

1月末の投信残高、3.8%増の163兆円=2カ月ぶりに増加-投信協会

2023年02月14日 13時00分

 
松谷博司会長

 投資信託協会がまとめた1月末の公募投信残高は、前月比3.8%増の163兆1365億円となり、2カ月ぶりに増加した。国内外の株価の上昇で運用益が増加したことに加え、「海外株式型」や「国内株式型」に個人投資家の資金が流入した。設定から解約等を差し引いた資金増減額は7861億円の純資金流入で、69カ月連続の流入超過となり、過去最長を更新した。

◆ライフプランに合った資産形成が可能に=新NISA

 松谷博司会長は、2024年にスタートする新しいNISA(少額投資非課税制度)について、「一人一人のライフプランに合わせて、かなり自由に資産形成ができる器になった」と評価した。具体的には、①非課税保有期間が無期限化されたことで、いつでも始められるようになった ②非課税投資枠の再利用が可能になった ③非課税保有限度額が生涯で1800万円に引き上げられた-ことにより、使い勝手が高まった。例えば、子どもの進学や家の購入などで資産形成できない時期があったとしても、それが終わってお金に余裕ができれば、NISAを使って資産形成を再開できる。

◆投資で未来に価値を生み出す

 松谷会長は「投資をすることは、未来への期待だ。投資によって自ら社会に参加し、社会を良くすることができる」と指摘。新しいNISAが浸透することで、「国民の老後不安が解消されるだけでなく、投資の本当の意義が理解され、『投資によって未来に価値を生み出していこう』というムードを生み出す、きっかけになればいいと思う」と述べた。

◆つみたてNISA、年間の買付額が1兆円超に

(出所)投資信託協会(出所)投資信託協会(クリックで表示)

 金融庁のまとめによると、「つみたてNISA」口座数は昨年9月末時点で684万口座に拡大した。年間の買付額は1兆円を超える見込みだ。昨年7~9月の買付額は約3300億円で、このうちインデックス投信が9割超を占めている。投資信託協会は「『つみたてNISA』口座数と『つみたてNISA』口座における商品別買付額」をグラフにまとめた。

【投信協会】ホームページ
https://www.toushin.or.jp/index.html

 

 

ウォール・ストリート・ジャーナル
オペレーションF[フォース]