ウォール・ストリート・ジャーナル
コモディティコンテンツ

マーケットニュース

厳しい市場環境、「お客さまと共に乗り超えた」=新NISA対応に集中投資-ウェルスナビ柴山社長

2023年02月13日 13時30分

ウェルスナビ柴山社長

 ロボットアドバイザー最大手のウェルスナビが10日発表した2022年12月期決算は、営業収益が前期比41%増の65億7300万円に拡大、営業損益は2億900万円の黒字に転換した。

 顧客動向を見ると、12月末の預かり資産残高は前年同期比13%増の7197億円、運用者数は同12%増の35.6万人と堅調に増加した。また、平均月次解約率は1%未満にとどまった。

 柴山和久社長は決算説明会で「昨年は、お客さま一人一人が株式市場や為替市場の価格変動の大きさを非常に強く感じたと思うが、こうしたボラティリティの高さをお客さまと共に乗り越えることができた1年だった」と振り返った。

 今期は「24年1月にスタートする新NISA(少額投資非課税制度)に対応したサービスの提供に向けて、経営リソースを集中投資する」(柴山社長)。「新しいNISA制度を起点とした『貯蓄から投資へ』の流れの加速」や「『Wealth-Navi』の運用者数や一人当たり預かり資産の増加」が事業機会として期待されるためだ。

 新NISAは、①「つみたてNISA」と「一般NISA」が統合され、それぞれ「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に引き継がれて、併用が可能になる ②非課税投資枠が1800万円(年間360万円)に拡大する ③非課税期間が無期限になる-など、税制上のメリットや使い勝手が大幅に拡充される。

(出所)ウェルスナビ「2022年12月期 通期決算説明資料」(出所)ウェルスナビ「2022年12月期 通期決算説明資料」(クリックで表示)

 同社では、新NISAの非課税枠全体を利用できるように、同社の「おまかせNISA」を「つみたて投資枠」に対応するように拡充するほか、「最低運用金額の引き下げや、積立入金での運用開始など、顧客利便性や体験の向上を目指したプロダクト改善」を進める。

 

ウォール・ストリート・ジャーナル
オペレーションF[フォース]