柔軟性の高い、使い勝手の良い制度=新しいNISAに期待-楽天証券の楠社長
2023年02月08日 08時00分
楽天証券の楠雄治社長は3日開いた決算説明会で、2024年に刷新される少額投資非課税制度(NISA)について、「制度が恒久化され、投資枠が大きく拡充された。また、柔軟性の高い制度になっており、使い勝手が非常に良くなることが想定される」と指摘、「若い人たちの資産形成をさらに促進しながら、この制度をフル活用していきたい」と期待を表明した。
新しいNISAは、「つみたて投資枠(年間120万円)」と「成長投資枠(同240万円)」で構成されており、両方が使えることから、積み立て投資をしながら余裕資金を一括投資で運用することができる。また、枠を再利用できるため、資産配分を見直すリバランスが可能になる。さらに、現在NISAを利用している人は、手続き不要でNISAに移行できるなど、エントリーも容易になっているという。
「つみたて投資枠」では、最大で毎月10万円の投資が可能になる。楠社長は「若い人が毎月10万円を積み立てるのは大変なことなので、この部分がすぐに若い人にとっての魅力にならないかもしれないが、制度が恒久化されたことで安心感が高まり、将来に向けた長い目で見た資産計画を立てやすくなったことが、投資家の拡大にポジティブな効果を発揮するだろう」と指摘した。
(出所)楽天証券「2022年12月期 決算説明会資料」