12月末のMAB-FPI総合、プラス2.42%=2カ月連続で最高値
2021年01月07日 11時59分
投信評価会社の三菱アセット・ブレインズがまとめた昨年12月末の投信指数「MAB-FPI総合」は、前月比342ポイント(2.42%)高の1万4514ポイントとなり、2カ月連続で月末ベースの最高値を更新した。
この指数は、公募追加型株式投信(上場投信を除く)を対象に1997年3月末を1万ポイントとして、同社が毎日算出しており、12月29日には1万4528ポイントまで上昇した。
資産クラス別に騰落率を見ると、国内REIT(不動産投信)がプラス5.85%、エマージング株式がプラス4.48%、外国株式(先進国)がプラス3.31%など、全てのクラスで上昇した。
一方、設定から解約を差し引いたネットの資金動向は、プラス4494億円と大幅な流入超になったもようだ。資産クラス別に見ると、外国株式(先進国)がプラス6084億円、外国債券(先進国)がプラス414億円と、それぞれ純流入になる一方、国内株式はマイナス1491億円、ハイイールド債券はマイナス345億円と、それぞれ純流出になった。
調査対象としたファンドの純資産総額は前月末より1兆7981億円増加して、69兆4565億円になった。この指数は、日銀や機関投資家が多く保有する上場投信を含まないため、個人投資家の資産状況を把握しやすい。(了)