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2月末の投信残高、0.6%減の154兆円=2カ月連続の減少-投信協会

2022年03月14日 09時01分

 

 投資信託協会がまとめた2月末の公募投信残高は、前月比0.6%減の154兆5153億円となり、2カ月連続で減少した。

 ロシアのウクライナ侵攻で国内外の株価が下落し、運用増減額がマイナスになった。ただ、設定から解約等を差し引いた資金増減額は4462億円の純資金流入と58カ月連続で流入超過となり、過去最長を更新した。

 松谷博司投信協会会長は「戦争や原油高といった厳しい投資環境の中でも、投資を継続しようという流れが続いている」と評価した。

 この日の会見で投信協会は、主にロシアの資産に投資するファンドで、設定・解約の受付を停止しているファンドが20数本あることを明らかにした。ロシアの市場機能が低下しており、時価評価が難しい状況だが、純資産額の合計は200億円を超えているという。戦争が継続する中で、再開のめどが見えない状況だ。

 協会では「これらのファンドを運用する投信会社は、日々の市場動向や取引所の状況を詳細に確認しつつ、最善の対応を尽くしている」と説明している。

松谷博司投信協会会長
 

 

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