<マーケット見通し>「ロシアに依存しない経済」を織り込みへ=三井住友DSアセット市川氏
2022年03月08日 09時01分
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「(株式市場が)ロシアに依存しない世界経済を織り込み始めた」とするレポートをまとめた。
足元の株式市場については「織り込みの初期段階の不透明感が、株価の下押し圧力になっている」と分析。短期の時間軸で考えた要因として「原油等の資源価格や物価が上昇する」、「インフレを警戒する国が利上げを実施する」、「世界経済に一時的に下振れ圧力が増大する」など―を挙げた。
その上で「株価は短期的にロシアに対する経済制裁の影響を大きく受けるが、その影響は中期的に緩和方向に進むだろう」と分析した。
また「ロシアに依存しない新常態」へと移行が完了する時期については、「現時点でのロシアに対する経済制裁が維持された場合、早ければ1年程度と考えることができる」と指摘。「市場も同じ期間を想定すれば、株価反転のタイミングは遠くないと思われる」とする見通しを示した。
ただ、「さらに経済制裁が強化されれば、時間軸が長期化し、反転時期が遅れる」ことから、「ウクライナとロシア双方が協議を継続し、少しでも停戦に近づくことが待たれる」とコメントしている。
【三井住友DSアセットマネジメント】「<市川レポート>ロシアに依存しない世界経済を織り込み始めた株式市場」
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