「投資額が増えた」、20%に倍増=女性とお金に関する調査-フィデリティ
2022年03月08日 09時00分
貯蓄を「減らした」人と、投資を「増やした」人の二極化(クリックで表示)
フィデリティ投信が実施した「女性とお金に関する調査」によると、過去1年間に「投資額が増えた」と回答した人の割合は20%に拡大し、昨年の10%から倍増した。調査は1月に18歳以上の女性1044人にインターネットで実施、3月8日の国際女性の日に合わせて発表した。
この調査で、お金の管理について尋ねたところ、「自分のお金を積極的に管理している」と回答した人の割合は52%(前回調査は42%)に上昇した。ただ、経済状況については、「苦しい」や「かなり苦しい」と回答した人が合わせて20%(前回調査は22%)おり、新型コロナウィルス感染拡大による経済の停滞が、依然として女性の家計を圧迫していることが分かった。
鹿島美由紀運用本部長は、調査結果について「投資額を増やし、お金の管理についての関心が高まるなど、ポジティブな結果が見られたが、一方でコロナ禍が女性の所得や生活を直撃していることや、女性の多くが経済的な自立を望みながらも実現していないことが分かった」と分析した。
その上で、日本の男女間の賃金格差が経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で3番目に大きいことを指摘し、「女性の活用をより進めるなど多様な人材を取り込んでいくことが、日本企業の競争力を高めることにもつながっていく」と強調した。