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「20代から始めるつみたて投資project」=Z世代の有志社員が立案-三菱UFJ国際投信

2022年02月08日 11時00分

20代から始めるつみたて投資project(略称:つみプロ)

 三菱UFJ国際投信の20代の有志社員8人が、同世代の若者とともに投資やお金について考える「20代から始めるつみたて投資project(略称:つみプロ)」を立ち上げた。アンケートで同世代の行動や考え方を分析、若者の視点で分かりやすくまとめた投資に関する記事や動画の配信をスタートした。今後は20歳代限定の座談会などを開催する予定だ。

 1月26日に同社が開催した記者懇談会の場で、遠藤裕斗デジタル・マーケティング部マネジャーは「積み立て投資に取り組む若者が増えているが、20代全体で見ればまだ一部であり、拡大の余地がある」と指摘。「さらに積み立て投資を普及させるために、Z世代(20~29歳)が抱く投資のイメージを『難しい・面倒・怖い』から『簡単・面白い・必要』に転換していきたい」と意気込みを語った。

◆投資の必要性に気づく

磯崎全嗣デジタル・マーケティング部アシスタント・マネジャー磯崎全嗣デジタル・マーケティング部アシスタント・マネジャー

 つみプロは昨年10月、全国の20~29歳の男女4120人に「貯金と投資」に関するアンケートを実施した。回答者の半数を「金融商品を保有している人」、残りの半数を「金融商品を保有していない人」とした。

 この中で「投資は必要だと思うか」と尋ねたところ、「金融商品を保有している人」では約9割が「必要だと思う」と回答した。一方、「金融商品を保有していない人」では、「必要だと思う」は3割強にとどまり、「分からない」「必要ではない」が合わせて6割強を占めた。

 磯崎全嗣デジタル・マーケティング部アシスタント・マネジャーは、投資に踏み切れていない人について「投資の必要性や目的が定まっておらず、投資を『自分事化』できていない点が課題だ」と分析。「今後の『つみプロ』の活動では、投資を始めるきっかけ作りや、投資をスタートすることを後押していきたい」と述べた。

◆分散を考えよう

遠藤裕斗デジタル・マーケティング部マネジャー遠藤裕斗デジタル・マーケティング部マネジャー

 磯崎氏は記者懇談会で、足元、米国株式指数へ連動を目指すファンドが人気を集めていることについて「米国の金融市場に上場する企業は、多様性があり、グローバルに見ても高い成長性を持っている企業が多い。そうした企業群に手軽に投資できることが、米国株インデックスに長期投資するメリットだ」と指摘した。

 遠藤氏は「『長期』『積み立て』については投資初心者の多くの人が理解しているが、『分散』については意識が低いようだ」と分析。「インデックスファンドを利用して投資を行うにも、単一国のみではなく、投資対象とする地域を広げる、株式だけでなく債券を含んだバランス型を検討するなど、『分散』を意識することも必要だろう」と述べた。

 

 

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