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「長期投資思考と、未来をつくる意思決定」=ウォルター・スコットのCEOが来日-コモンズ投信が年次ミーティング

2026年06月18日 10時00分

(ジェーン・ヘンダーソンCEO)(ジェーン・ヘンダーソンCEO)

 独立系運用会社のコモンズ投信(本社東京)はこのほど、投資家が参加する年次ミーティング「COMMONS MEETS 2026 -長期投資思考と、未来をつくる意思決定」を開催した。

 コモンズ投信は、厳選した30銘柄程度の日本株に30年の目線で長期投資する「コモンズ30ファンド」を2009年から運用している。さらに、2025年には、世界的な長期投資家であるウォルター・スコット(本社スコットランド・エディンバラ)と海外株に長期投資する「コモンズ・グローバル30ファンド」の運用を開始した。

 この日は、ウォルター・スコット社のジェーン・ヘンダーソンCEOが来日し、「長期投資―私の判断軸―」をテーマに基調講演した。さらに、コモンズ投信の渋澤健会長をファシリテーターに、伊井哲朗社長兼最高運用責任者と「長期投資の意思決定-揺らぎの中で何を信じるか」をテーマにトークセッションを開いた。

◆たぐいまれな企業に十分な時間を与える

 ヘンダーソンCEOは、基調講演で、明治時代に来日したスコットランド出身の技術者、ヘンリー・ダイアー氏が日本の学生たちと近代日本の礎を作ったことを紹介し、「彼は、日本の潜在能力が花開く手助けをするために身をささげた人物だった。熱い思い、ポテンシャル、忍耐強さ-が長期投資の肝であると考えている」と話した。

 ウォルター・スコット社の長期投資の考え方については「とてもシンプルで、持続可能な成長を長期にわたって達成できる能力を持った、たぐいまれな企業を見つけ出して、彼らが花開くまで十分な時間を与えるということだ」と説明した。

 「株価は長期の視点で見ると、利益の成長に追いついて、同じような動きを見せている」と指摘、「今後数四半期ではなく、何十年という視点で見ると、持続的に利益を積み上げていくことができる企業は、株主にとっても、クライアントにとっても価値を創出することができる」と述べた。

◆意思を持ったお金の流れを作る

(左からヘンダーソンCEO、伊井社長、渋澤会長)(左からヘンダーソンCEO、伊井社長、渋澤会長)

 伊井社長は、トークセッションで、コモンズ投資の意思決定のスタイルについて「長期投資では、いろいろなスキルセットを持ったメンバーが、『長期にお金を託すことができる会社かどうか』を議論している。いろいろな角度から見つめて、メンバーの英知を集めて、投資先を絞り込むプロセスを大切にしている」と話した。

 企業の注目点については「AIなどさまざまなニュースを見るときは、それによって産業構造どう変わるのかに焦点を当て、投資先企業が地道に価値創造を続けていくことができるか、に注目している。さまざまなノイズをそぎ落とすことで、その企業の本質的な価値が見えてくる」と述べた。また、企業のキャッシュフローの源泉として、「優れたビジネスモデル」「そこで働く人々」「働く人の力を120%発揮させる企業文化」を上げた。

    さらに、長期投資の意義について「意思を持ったお金の流れを作ること大事だ。コモンズ投信のロゴは、親子が手をたずさえて、未来に向かって歩き続ける絵になっている。次の世代を考えて、より良い社会、より豊かな経済を作るために、どんなところにお金を流していくか、を一緒に考えていくことが大切だ」と述べた。

 

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