ウォール・ストリート・ジャーナル
バロンズ・ダイジェスト

マーケットニュース

暗号資産、「現在保有している」は4割=目的は「長期的な資産形成」がトップ-家計診断・相談サービス「オカネコ」

2025年11月21日 08時00分

(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(クリックで表示)
(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(クリックで表示)

 国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)は、「オカネコ 暗号資産に関する調査」をまとめた。調査は11月中旬に、全国の「オカネコ」ユーザー894人に実施した。

 この中で、暗号資産の保有状況を尋ねたところ、「一度も保有したことがない」が51.1%、「現在保有している」が40.8%だった。

 また、保有目的は「長期的な資産形成の手段にしたい」が62.7%がトップ。2位の「短期的な値上がり益を追求したい」(15.1%)を大きく引き離した。

 オカネコでは「暗号資産を長期的なアセットクラスと捉える意識が、大多数の投資家間で浸透していることを示す結果となった」と分析している。

 

◆不安要素は、「価格の乱高下」「複雑な税制」「ハッキング・不正流出」

(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(クリックで表示)
(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(クリックで表示)

 暗号資産投資の不安要素は、「価格の乱高下が大きいこと」(61.4%)、「税制が複雑なこと」(60.0%)、「ハッキング・不正流出のリスク」(53.7%)が並んだ。

 また、過去に暗号資産を保有した人に「保有を止めた理由」を尋ねたところ、「税制(確定申告など)が複雑で手続きが面倒だった」が22.2%でトップだった。「価格の暴落や乱高下に耐えられなかった」は19.4%だった。

 オカネコでは、「価格変動という市場リスクよりも、制度的な未整備を理由とした離脱者が多く、これが投資家の継続的な参入を妨げる最大の障壁になっている」と分析した。

◆情報源は、専門メディアとSNS

 情報源については、「専門メディア/公式レポートやニュース」が63.0%、「SNS」が58.9%と並んだ。

 オカネコでは、今回の調査結果について「日本の個人投資家が暗号資産を『長期的な資産形成の手段』として捉え、ポートフォリオに組み込む高度な運用スタイルが定着していることが分かった。また『税制の複雑さ』が暗号資産投資への参入や継続を妨げる最大の課題となっている実態も浮き彫りになった」と分析した。

 その上で「情報源がSNSと専門メディアに二極化する中で、自己判断の難しさや、専門的な必要性が高まっている」と指摘している。

(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(出所)「オカネコ 暗号資産に関する調査」(クリックで表示)


◆400Fと「オカネコ」

 400Fは、「お金の問題を出会いで解決する」を理念に、2017年11月に設立された。家計改善、資産運用、保険などお金に関するさまざまなアドバイスを、ワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォーム「オカネコ」を運営している。

 「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの約20の質問に答えるだけで、同エリア・同年代・同世帯構成の人と比較した家計状況を診断してもらえる。さらに、診断結果から推定した簡易ライフプランや、FPなどのお金のプロからのアドバイスコメントが届き、チャットや面談で個別相談もできる。

 

ウォール・ストリート・ジャーナル
オペレーションF[フォース]