インパクト投資の認知度、若年男性投資家で約3割=全体は6%台-社会変革推進財団
2021年09月27日 15時00分
一般財団法人 社会変革推進財団(大野修一理事長)のまとめによると、社会や環境における課題の解決と経済的利益の獲得の両立を目指す「インパクト投資」の認知度が、投資経験のある20~30歳代の男性で約3割と高いことが分かった。全体の平均は6.6%だった。
調査は8月上旬に、全国の20~79歳の一般消費者にインターネットで実施し、4127人から回答を得た。調査対象者の属性をみると、投資経験者は47.6%で、投資に関心のない人が半数を占めていた。
インパクト投資については「ESG(環境・社会・企業統治)を重視した投資よりさらに踏み込んで、『社会に良いインパクトをもたらしているか』を成果評価することを前提に、経済的リターンと社会的リターンの双方を生み出す投資先を選択しようという投資行動」と定義した。
◆若年女性の認知度も約2割
調査によると、「『インパクト投資』という言葉を聞いたことがあり、意味もよく知っている」と「同、意味も少し知っている」を合わせた回答者の割合は、投資経験のある20代の男性で28.7%、同30代の男性で25.8%と、約3割に達した。また、投資経験のある30代の女性でも19.1%と2割近くを占めた。
◆機関投資家のインパクト投資、7割が肯定的
アンケートの中で、「あなたの資産を運用している公的年金、企業年金、共済年金、保険会社が『インパクト投資』を行うことを、どう思うか」と尋ねたところ、「機関投資家にインパクト投資をしてほしい」が14.7%、「インパクト投資をどちらかと言えばしてほしい」が61.6%を占めており、約7割が肯定的にとらえていることが分かった。
【ホームページ】
一般財団法人 社会変革推進財団(SIIF)
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