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IFA法人のGAIA、預かり資産が800億円に到達=「資産を生かして豊かな時間を過ごすための伴走」へ進化

2025年09月22日 08時30分

(出所)GAIA(出所)GAIA(クリックで表示)

 独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA)が中立的な立場で資産運用サービスを提供するGAIA(ガイア、本社東京、中桐啓貴社長)は、有料で資産運用を伴走する会員制の「プライベートFPサービス」の利用者が、900世帯に拡大したと発表した。また、GAIAが、楽天証券を通じて仲介する預かり資産は800億円に到達した。

 同社は2006年の創業だ。専任の「プライベートFP」が、資産運用プランを提案し、お客さまとその家族と関係を深めながら、アフターフォローを継続的に提供している。

 アフターフォローは、「資産を増やすための伴走」だけでなく、退職前後世代を中心に「資産を活かして豊かな時間を過ごすための伴走」へと進化させてきた。

 その結果、「会員制サービスの契約更新率は95%に達し、新規契約の約4割が既存顧客等の紹介によるなど、長期的な信頼関係を基盤に成長を続けている」という。事業運営のポイントは以下の通り。

◆コンセプトは「二世代プライベートFP」

(中桐社長)(中桐社長)

 会員制の「プライベートFPサービス」は、「二世代プライベートFP」がコンセプトだ。アドバイザーの担当顧客を最大100世帯に限定し、年2回の定期面談を重ねている。家族を含めた世帯全体の資産に向き合い、年齢を重ねるにつれて生じる複雑な課題解決を支援している

 また、退職前後の世代に対しては、「資産を増やすための伴走」にとどまらず、 価値観を大切にした「資産を経験価値に変えるための伴走」へサービスをシフトし、「資産を今から使うための引き出しプラン」の実行支援を行っている。

◆オリジナルのファンドラップ運用、手数料はフィーベース(残高連動報酬)

 「『リスク管理されたポートフォリオを中長期で保有すること』が、資産形成および資産活用には欠かせない」と考えており、短期的なコミッション(株式等の売買手数料)からの収益ではなく、『お客さまの資産残高からのフィー収益の増加がGAIAの収益増加になるフィーベース(残高連動報酬)のビジネスモデル』を採用している。

 「オリジナルファンドラップ(GMA)」および「投資信託」を「フィーアセット」としてカウントすると、GAIAが仲介する預かり残高に占める「フィーアセット」の割合は約7割だ。

◆IFA専用口座の95%以上がプラスの運用成果

 GAIAではお客さま一人ひとりの状況や目標に応じて、国際分散によってリスク管理したポートフォリオを提案し、お客さまが相場動向に一喜一憂することなく、投資を継続できるようにサポートしている。

 当社の「フィーアセット」が一貫して伸びていることは、アドバイザーがお客さまのリターン向上のための合理的な投資行動を後押しし、結果として顧客の資産が成長していることの証だ。

 2019年以前に楽天証券を通じてIFA専用口座を開設いただいたお客さまのうち、95%以上がプラスの運用成果になっている。

◆今後の展望

 2025年の上期の金融市場は、トランプ米政権の関税政策の発表で大きな変動があったが、下落後の回復力や日本株の存在感が際立つ半年となった。投資家の思惑や地政学リスクが複雑に絡み合う中でも、長期的には市場は成長を続けていくと考えており、目先の値動きに翻弄されず「Stay in the market」を実践することが、中長期的なリターンを獲得するための合理的な行動になるだろう。

 GAIAは、2026年に創業20周年を迎える。私たちはフィーベース(残高連動報酬)のビジネスモデルと「二世代プライベートFP」をコンセプトにした会員制サービスを通じ、お客さまとその家族と対話を重ね、強固な信頼関係を築いてきた。

 今後もその基盤をもとに、資産を「増やす」ことにとどまらず「どう使うか」という人生のテーマに寄り添いながら、お客さまの「夢の実現」や「豊かな経験」につながる資産活用を力強く支える考えだ。

 

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