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金融情報・金融教育サービスの市場規模、30年に4052億円に拡大=24年は3315億円-ABCash Technologiesとデジタルインファクトが推計

2025年06月13日 12時00分

(出所)ABCash Technologies、デジタルインファクト(出所)ABCash Technologies、デジタルインファクト(クリックで表示)

 ABCash Technologies(東京、辻侑吾社長)とデジタルインファクト(東京、野下智之社長)は12日、2024年の金融情報・金融教育サービスの市場規模が3315億円だったとする推計を発表した。少額投資非課税制度(NISA)の拡大や、市場リスクの高まりを背景に、2030年には4052億円に達すると予測している。

 両社は、金融に関する最新の市場動向やニュースを提供する「金融情報サービス」と、金融に関する知識やスキルを長期的に身に着けていくことを目的に提供する「金融教育サービス」について、業界関係者へのヒアリングや、両社が保有するデータ、公開情報などを使って推計・予測した。

◆金融情報・金融教育のニーズ高まる

 調査では、金融情報・金融教育サービス市場の現状について「経済リスクへの備えとして、投資判断を他人任せにせず自ら学び備える『金融リテラシー』の重要性が、社会全体で改めて認識されつつあり、投資家の知識習得ニーズも高まっている」と分析。

 「こうした状況に応える形で、インターネットを通じた金融情報の提供や、金融教育コンテンツの拡充が進んでいる。従来のマスメディアに加え、金融機関によるオンラインセミナーやリアルイベントの開催、アプリを活用した金融教育サービスの展開など、多様なチャネルでの情報提供が活発化している」と指摘した。

◆複数のチャンネルで多角的なサービス

 さらに、今後については「国民全体の投資活動が拡大を続ける中で、これらを支える金融情報・金融教育サービスの需要は持続的な成長が見込まれる」と予想。

 「体系的なカリキュラムを提供する有料Web・アプリサービス、YouTubeなどを通じた動画コンテンツ、新聞・雑誌などの従来型メディアによる情報発信など、複数のチャネルを通じた多角的なサービス提供も継続的に拡大していくと考えられる」とコメントしている。

◆「ABCash」、累計受講者が7万人超に

 ABCash Technologiesは2018年の創業。「お金の不安に終止符を打つ。」をミッションに掲げ、金融教育サービスを通じて、お金の情報格差のない世界を目指している。主要事業の『ABCash(エービーキャッシュ)』では、専属のファイナンシャルコンサルタントが金融知識・ノウハウや、資産管理・運用サポートなどのお金のトレーニングを提供。2025年2月には累計受講者数が7万人を突破した。

 

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