夏のボーナス、「上がった」は2割にとどまる=使い道は「貯金」「資産形成」が上位=家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ
2025年06月12日 07時00分


国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)のまとめによると、夏のボーナスが「上がった」と回答した人は22.2%にとどまり、「下がった」が13.3%、「変わらない」が40.9%を占めた。調査は、5月30日~6月1日に、全国の「オカネコ」ユーザーの会社員276人に実施した。
◆「日常的な生活費」や「子どもの教育費」に補充も
使い道を尋ねたところ、「貯金や預金」が65.0%、「資産形成(NISA、投信など)」が49.3%と上位を占めた。3位は「日常的な生活費」「旅行や外食」が28.1%で並んだ。次いで「子どもの教育費」が12.8%だった。
娯楽や趣味のための支出の割合は小さく、貯蓄や投資を増やす保守的な行動が多数だった。また、毎月の給与の中でまかなうことが望ましい「日常的な生活費」や「子どもの教育費」について、ボーナスで補填する動きも見られた。
オカネコでは「生活防衛と将来不安への備えが色濃く表れる結果になった」と分析している。
◆「家計にとって重要」が7割=「満足していない」が5割


「家計における夏のボーナスの重要性」を尋ねたところ、「非常に重要(それがないと日常生活に支障が出る)」が33.0%、「どちらかというと重要(ないと生活の満足度が下がる)」が34.1%」で、この二つを合わせると約7割に達した。
一方、「夏のボーナスに満足しているか」を尋ねたところ、「満足していない」が54.7%を占め、「満足している」の30.1%を上回った。
オカネコでは「ボーナスは、もはや余剰ではなく、多くの家計を支える重要な収入源となっている。家計の見直しや資産運用の最適化はますます重要になっている」とコメントしている。
◆400Fと「オカネコ」
400Fは、「お金の問題を出会いで解決する」を理念に、2017年11月に設立された。家計改善、資産運用、保険などお金に関するさまざまなアドバイスを、ワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォーム「オカネコ」を運営している。
「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの約20の質問に答えるだけで、同エリア・同年代・同世帯構成の人と比較した家計状況を診断してもらえる。さらに、診断結果から推定した簡易ライフプランや、FPなどのお金のプロからの個別アドバイスコメントが届き、チャットや面談で個別相談もできる。