楽天証券、緊急オンラインセミナーを開催=「トランプショック、積立投資家はどうすべきか」
2025年04月09日 11時00分

楽天証券は8日夜、緊急生配信オンラインセミナー「トランプショック、積立投資家はどうするべき?」を開催した。
楽天証券アセット事業部の山口佳子部長は「『積立効果』を思い出そう」「投資資産の『リスク』を把握しよう」と呼び掛けた。
◆積立効果とは
積立効果については、具体的にシミュレーションを示した上で、「定額で積立投資をしていると、相場が安い時に自動的に多くの口数を購入してくれる。相場が下落した時もコツコツと投資を継続することで、相場が回復したときにより大きな成果を獲得できる」と説明した。
◆リスクとは
リスクについては、「『将来の不確実性』のことで、1標準偏差の数値を公表している。値動きが1標準偏差に収まる確率は3分の2、2標準偏差に収まる確率は約95%とされている」と説明。標準偏差の分布図を示しながら、外国株式と外国債券のリスクの違いを解説した。
外国株式の1標準偏差は18%程度なので、これを2倍した「マイナス36~プラス36%程度の値動き」になる確率が約95%ということになる。外国債券(為替ヘッジあり)の1標準偏差は4%程度なので「マイナス8~プラス8%程度の値動き」が約95%の確率で発生する。
山口氏は「自分が保有している資産について値動きのイメージを予め持っておくことで、冷静に自分の資産形成の目標に立ち返って、投資を継続できるだろう。また、『損したところで止めてしまう』などの感情的な判断を防ぐことができるのではないか」と話した。
◆長期の投資スタンスを持つ
一方、楽天証券経済研究所の窪田真之チーフ・ストラテジストは、投資の心構えについて「こうした市場環境において大切なことは、長期的な投資スタンスをきちんと持つことだ」と指摘した。
その上で「2028年までに日経平均株価が5万円になるという私の予想は、今回の相互関税の発表を受けても、まったく変わっていない。短期的な予想にベットすることなく、長期的な積み立てスタンスを継続していくことが大切だろう」と強調した。
楽天証券では、このセミナーの動画をアーカイブスとして公表している。
【楽天証券 緊急セミナーのアーカイブス】
https://www.youtube.com/live/JGLk2WptgjU