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トランプショックに狼狽せず=個人投資家、冷静に保有を継続-モーニングスター・ジャパンが特別記事

2025年04月09日 08時00分

元利大輔部長

 モーニングスター・ジャパン マネジャーリサーチ部の元利大輔部長は、特別記事「トランプショックに狼狽せず:データが示す個人投資家の成熟と長期投資の重要性」を掲載した。

 トランプ米大統領は2日(日本時間3日朝)、ホワイトハウスで演説し、日本を含む貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」を導入すると発表した。市場の予想を上回る内容だったことから、各国の株価が急落した。

 特別記事では、4月1日から7日までの資金流出入動向を分析し、この間、全て営業日で純資金流入を記録していることを確認した。

 元利部長は「昨年8月には、市場の動揺から売却に走る投資家が少なからず見られたが、今回は多くの投資家が冷静に保有を継続していると考えられる。過去の急落経験が、今回の冷静な行動につながっているのかもしれない」と分析している。

 さらに特別記事では、海外株式に投資するインデックスファンドや、日本株ファンド、ゴールドを投資対象とするファンドなど、カテゴリーごとの動向を紹介している。

 その上で、個人投資家へのアドバイスとして「市場が急落した際に慌てて売却することは、その時点での損失(または未実現利益)を確定させ、その後の運用機会を放棄することにつながる」と分析。

 「長期的な資産形成を目的として投資を行っているのであれば、まずは冷静に保有を継続することが賢明な判断と言える」と指摘している。

【モーニングスター・ジャパン コラム】
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/column/

 

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