「ＤＣエクセレントカンパニー」認定制度を創設＝ＤＣ運営で優れた企業を評価－ＮＰＯ法人確定拠出年金教育協会

2025年04月09日 07時30分

　ＮＰＯ法人確定拠出年金教育協会（ＤＣ・ｉＤｅＣｏ協会）は、「ＤＣエクセレントカンパニー」認定制度を創設した。ＤＣ制度の運営に積極的に取り組み、従業員が制度を有効に活用できる環境づくりに努め、優れた成果を上げている事業会社に与える。

　第１回目となる２０２５年は、継続教育部門で３１社、ガバナンス部門で１６社の延べ４７社が認定を受けた。さらに、認定企業の中からとりわけ優秀な取り組みを行う事業会社に「優秀賞」と「奨励賞」を授与する。７月に表彰式を開催する予定だ。

　同協会は、１０年以上にわたってＤＣ運営で優秀な取り組みを行っている企業を表彰し、好事例として紹介してきた。この知見をもとに、ＤＣ制度の運営において取り組むべき基準を「見える化」し、達成レベルを自己採点できる仕組みを作成、公開した。

　認定を希望する事業会社は、自己判定して、同協会に「ＤＣエクセレントカンパニー」の認定を申し込むことができる。

　認定を受けることで、事業会社は「優れたＤＣ運営を行う企業」として評価が得られ、信頼性とブランド力を向上できる。また、従業員のモチベーションやロイヤリティーが高まり、人材採用にもプラスの効果が期待される。

（出所）ＮＰＯ法人確定拠出年金教育協会（クリックで表示）

（出所）ＮＰＯ法人確定拠出年金教育協会（クリックで表示）

　記者会見した同協会の大江加代理事は、認定制度にかける想いについて「良い取り組みを実施している事業会社を内外に知っていただくことが、より加入者目線の情報提供や制度運営を応援することにつながると考えている」と指摘。

　「企業型ＤＣの加入者は８３０万人を超えてきている。ＤＣを通じて資産運用や自身の老後を考えることができるので、そうした行動を通じて、加入者の老後のウェルビーイングにつながるのではないかと期待している」と話した。