初の「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2024」を選出=首位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「結い2101」
2025年01月27日 08時00分
「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2024」がまとまった。インデックス部門では、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が652ポイントを獲得し、2019年から6年連続で首位だった。アクティブ部門では鎌倉投信の「結い2101」が76ポイントでトップに立った。
このイベントは2007年から、投信ブロガーを中心に「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」として運営されてきた。ただ、「新NISA(少額投資非課税制度)の登場によって多くの人にとって投資が身近になり、長期投資やインデックス投資なども当たり前のように知られるようになった」(運営員会)として、今回から全ての投資家が参加できるようにした。
この結果、過去最多となる400人を超える個人投資家が投票に参加した。インデックス部門とアクティブ部門に分けて、各部門で最大3本まで(合計6本まで)の投信に投票し、投信に対する思いや意見も記入してもらった。運営委員会は無償のボランティアで行われ、運営にかかる費用はイベントチケットの売り上げでまかなわれた。
三菱UFJアセットマネジメントの代田秀雄常務は「アセットマネジメント会社の役割は、『投資あるいは投資信託を広めること』と『深めること』、『続けてもらうこと』だ」と分析。「リーマン・ショック前から積み立て投資をしている人に、投資を継続できた理由をうかがうと『仲間がいたから』という話をよくうかがう。当社は、長期投資の不安や悩みを出し合って、お互いに支え合っていただく場として『オルカン・カフェ』を立ち上げた。長期投資をしっかりお手伝いしていきたい」と述べた。
また、鎌倉投資の鎌田恭幸社長は「世界の先行きが不透明感を増し、いろいろなリスクが顕在化している。こうした中で『いかに効率的にお金を増やすか』という側面も大切だが、『独自の視点で良い会社に投資し、良い未来を作っていく』という視点も重要になっていくだろう」と指摘した。「投資は『人と人とのつながり』だ。お金の流れが経済を作り、経済が社会を作っていく。投資には、資産形成を超える価値を生む力がある。投資家の皆さまと共に良い未来を作っていきたい」と述べた。
【公式サイト】
https://www.fundoftheyear.jp/