コロナ禍でESG投資に関心高まる=アジア5カ国地域を調査-フィデリティ
2021年06月23日 10時30分
Japan – survey highlights(クリックで表示)
フィデリティ・インターナショナルが、日本を含むアジア五カ国・地域で実施した「ESG(環境・社会・ガバナンス)投資に関する意識調査」によると、「コロナ禍を経験したことで、持続可能(サステナブル)な方法で投資や貯蓄をしたいと思うようになった」と回答した人は60%だった。国・地域別に見ると、中国で77%、日本で35%だった(図)。
調査は今年1月、日本、中国、香港、台湾、シンガポールのほか、英国、ドイツなどの約1万2000人にインターネットで実施した。調査の中で、ESG投資の認知度を尋ねたところ、「聞いたことがある」とする回答は43%だった。国・地域別では、中国で65%、日本で26%だった。
井川智洋ヘッド・オブ・エンゲージメント兼ポートフォリオ・マネージャーは「社会の持続可能性について関心が高まったものの、どんな形で社会に貢献できるか十分な知識を持っていないことも明らかになった」と分析、「このギャップを埋めていくことは、運用会社である当社の役割の一つであり、今後、重点的に取り組んでいきたい」と話している。(了)