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400F、「オカネコ」や「AIの次世代サービス」を出展=世界最大級のフィンテックカンファレンスで

2024年11月15日 08時30分

(出所)400F
(出所)400F(出所)400F

 国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)は、11月初旬にシンガポールで開催された世界最大級のフィンテックカンファレンスで、「オカネコ」や「人工知能(AI)を活用した次世代サービス」などを紹介した。カンファレンスには東京の支援を受けて出展した。

 「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの質問に答えるだけで、同地域・同年代の人と比較し、ユーザーの家計状況を診断するサービスだ。診断結果からさらに具体的な相談を進めたい場合は、お金の専門家へチャット相談や面談をすることできる。カンファレンスでは、診断から結果画面まで、一連の流れをデモンストレーションした。

 次世代サービスの「オカネコアナリティクス」は、オンラインでのテキストチャットやZoomといった非構造化データを分析し、主にリテール営業分野で、成功パターンやベストプラクティスを特定・抽出する分析ツールだ。アドバイザーを支援し、再現可能なパフォーマンスモデルの作成に貢献できる。

 また「対話型AI」は、AIやLLM(大規模言語モデル)を活用し、金融に関するお客さまの質問に自動返答する。「オカネコ」が蓄積したデータを活かし、属性、行動、過去の取引データなどの分析結果を使って、ユーザーごとに最適な返答を行うことを目指している。

加々美文康氏

 400Fの執行役員兼AI企画室長の加々美文康氏は「今回のデモンストレーションでは、『オカネコ』に加え、テキストや面談動画、録音データなど多様なデータを分析し、営業分析やコンプライアンスチェックを実施する『オカネコアナリティクス』と、ユーザーの自由入力に対応し、お金の疑問や悩みの解消、目標達成をサポートするパーソナライズされた『対話型AI』のデモンストレーションを行った」と説明。

 「海外の参加者からは『メンタルケアやヘルスケア領域では類似の相談サービスを見たことがあるが、金融領域での提供は初めて目にする』『400F社が実施しているように、データ収集と分析基盤を両輪として、生成AIのサービス開発を推進するコンセプトは自社でも考えているが、既にデモできる製品があるのは素晴らしい』といったコメントが寄せられた」と話している。

 

 

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