楽天証券、創立25周年で「NISAフェス」を開催=楠社長「キーワードは長期投資」
2024年07月08日 10時00分
楽天証券は、創立25周年を記念して、「楽天証券25th ANNIVERSARY FES」を都内で開催した。2日目の「NISAフェス」では、楽天証券の楠雄治社長と、なかのアセットマネジメントの中野晴啓社長、IFA大手GAIAの中桐啓貴社長の3人が登壇し、「NISAでみんなミリオネア!」をテーマにパネルディスカッションを行った。同証券はNISA(少額投資非課税制度)口座数が2024年3月末時点で520万口座と業界トップだ。
楠社長は「キーワードは長期投資だ。NISAやアドバイザーをうまく活用して、みんなでミリオネアを目指していきましょう。そのために特別なことは必要ない。積立投資を着実に長期にわたって続けていくことが重要だ」と指摘し、「当社は、ネット取引とアドバイスの両面で、長期投資をしっかり応援していきたい」と述べた。
中野社長は、長期投資のポイントについて「短期的に相場で勝負すると、お金は育っていかない。長い時間をかけて『将来において価値が成長するもの』に忍耐強く投資し続けることで、合理的にお金を育てることができる」と説明した。また、積立投資について「自分の気持ちを安定させて投資を続けるのに、一番適した方法だ。投資タイミングを分散することで、相場が上がったり、下がったりすることによる心の動揺から解放される」と話した。
中桐社長は、長期投資の注意点について「例えばコロナショックのようにマーケットが大きく変動することがある。人間は損失の痛みを2倍に感じる傾向があるので、相場が急落した後、元の水準を回復したところで『もうこんな気分は味わいたくない』と投資を止めてしまう人がいる」と紹介した。その上で、「積立投資であれば、マーケットが下落した局面で相対的に割安になった資産を購入できているので、その後もしっかりと長期投資を継続してほしい」と述べた。
また、こうした局面でのアドバイザーの役割について「長期の時間軸で描いたチャートをお客さまに見てもらうことで、過去においても相場が急落した後、しっかり回復し、さらに上昇していることを紹介したり、『自分が何のために投資しているのか』といった投資の目的を思い出し、一時的な相場変動に動揺する必要がないことを理解してもらったりしている」と話した。