「長期・積立・分散」は資産運用の王道=ウェルスナビの吉江氏
2021年04月26日 08時51分
ロボットアドバイザー最大手の「WealthNavi」を展開するウェルスナビ(本社東京)はこのほど、メディア向けに「資産運用に関する勉強会」を開催した。吉江雅史シニア・クオンツ・リサーチャーは、「WealthNavi」を利用する多くの投資家が実践する「長期・積立・分散」投資について「世界の富裕層や機関投資家が、根幹に据えている運用手法であり、『資産運用の王道』と呼ばれている」と指摘した。
吉江氏は、「長期・積立・分散」について、「当社では、長期は『10年以上』、積み立ては『毎月一定の金額』、分散は『世界中に幅広く』とそれぞれ定義している」と紹介。「短期的にはマイナスの運用成績になっても、その期間を含めて投資を続けることにより、長期的に大きなリターンを目指すことが、『長期・積立・分散』の資産運用だ」と説明した。
また、世界全体の名目GDP(国内総生産)が過去25年間で約3倍に成長していることを挙げ、「世界経済全体の発展・成長の恩恵を受けることが、『長期・積立・分散』による資産運用のリターンの原動力になっている」と話した。
「WealthNavi」は、携帯端末などで簡単な質問に答えると、コンピューターが自動で資産配分を作成し、運用してくれる投資一任型のロボットアドバイザーだ。世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資している。2月からは少額投資非課税制度(NISA)口座を利用できるようになった。3月末時点の預かり資産は4000億円を突破した。(了)