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3月末の投信残高、150兆円を超える=5カ月連続で過去最高-投信協会

2021年04月14日 08時22分

 投資信託協会がまとめた3月末の公募投信残高は、前月比3.5%増の151兆0137億円となり、5カ月連続で過去最高を更新した。月間の純流入額は1兆3304億円と3年ぶりの大きさで、運用益も4兆0135億円だった。

◆個人資金の流入が続く

 増加要因を分析すると、個人マネーの流入が投信残高を押し上げた。主に機関投資家や日本銀行が購入する上場投資(ETF)が4630億円の純流入だったのに対して、個人投資家が多く購入する「ETFを除いた公募投信」への流入額は8821億円と高水準だった。

 商品分類別では、内外株式型や海外株式型のファンドに高水準の資金の流入が続いている。さらに、前月まで流出超だった国内株式型やバランス型が流入超に転じた。

◆年間で44.6兆円増加

公募投信の純資産総額等の推移(年度ベース)公募投信の純資産総額等の推移(年度ベース)(クリックで表示)

 年度ベースでみると、2020年3月末(106.4兆円)よりも、年間で44.6兆円増加した。増加額としては過去最大。内訳を見ると、資金流入が11.2兆円と14年ぶりの高水準だった。また、日米の株価が上昇する中で、運用益は36.8兆円と過去最大になった。

◆「国際分散投資」で長期に資産形成

 松谷博司会長は、海外株式で運用するファンドに資金が流入していることについて、「こうしたトレンドは今年度も続くだろう」と指摘した上で、「単に、今のパフォーマンスが良いことに注目するのではなく、自分の年齢やリスク許容度に応じて、資産の一定程度を海外資産で運用する『国際分散投資』という観点で、長期に資産形成することを考えてほしい」と、改めて強調した。(了)

 

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