ウォール・ストリート・ジャーナル
コモディティコンテンツ

マーケットニュース

子どもの教育費、「負担を感じる」が8割強-400F「オカネコ」調べ

2024年03月12日 15時00分

(クリックで表示)(クリックで表示)

 家計診断・相談サービス「オカネコ」を展開する400F(本社東京)は「オカネコ 子どもの教育費に関する意識調査」を実施した。この中で、子どもいると回答した人に、「子どもの教育費について、どの程度負担を感じているか」を尋ねたところ、「非常に負担を感じる」が43.2%、「やや負担を感じる」が40.0%で、これらを合わせると子育て中の人の8割強が、子どもの教育費に負担を感じていることが分かった。

 調査は2月下旬に「オカネコ」のユーザー946人にインターネットで実施した。このうち「子どもがいる」と回答した人は525人だった。

◆「教育費を準備している」は7割

(クリックで表示)(クリックで表示)

 子どもいると回答した人に、「教育費の準備はしていますか」と尋ねたところ、「準備をしている」が69.3%、「していない」は30.7%だった。準備手段は、預貯金がトップで60.4%、次いで学資預金が45.9%、資産運用(NISA等)が39.3%だった。

◆大変だったこと、「予想より多くかかった」「思わぬ出費が発生した」

 教育資金を準備している人に「大変だったこと(大変なこと)」を尋ねたところ、「予想よりも多くの費用がかかり家計を見直す必要があった」が38.2%でトップだった。2位は「思わぬ出費が発生したため十分な資金を用意できなかった」(28.0%)。

 このほか「どのように教育費を準備すべきか分からなかった」(25.3%)、「どのような支援制度を活用できるか分からなかった」(24.2%)とするものもあった。

(クリックで表示)(クリックで表示)

 400Fでは「4人に1人は、教育費を準備する上で迷子状態になっていることも明らかになった。教育費の準備をサポートするサービスの需要が高いことがうかがえる」とコメントしている。

 家計診断・相談サービスの「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの質問に答えると、同地域・同年代の人と比較して家計状況を診断してくれる。さらに、診断結果をもとにFP(ファイナンシャルプランナー)などのお金の専門家からアドバイスが届き、チャットで気軽に相談できるオンラインサービスだ。

 内閣府が1日発表した「生活設計と年金に関する世論調査」で、私的年金加入者に「改善を希望する点」を尋ねたところ、トップは「手続きをより簡単にしてほしい」で36.2%を占めた。2位は「公的年金・私的年金を併せて自分の年金情報を確認できるツールがほしい」(31.0%)だった。

 このほか、「手数料をより安くしてほしい」(21.9%)、「十分な資産形成のため、掛金の拠出限度額を引き上げてほしい」(19.8%)、「運用方法についてアドバイスを受ける機会がほしい」(19.3%)、「転職時に積み立てた資金をスムーズに移管できるようにしてほしい」(16.5%)、「より少ない金額から拠出できるようにしてほしい」(14.5%)とする声もあった。

 調査は昨年11~12月に、全国の18歳以上の男女5000人に郵送方式で実施し、2833人から回答を得た。

◆加入したい私的年金、「わかりやすい」「手続き簡単」「少額から始められる」

 調査で、いずれの私的年金にも加入していない人に「加入したいと思う私的年金制度の特徴」を尋ねたところ、「制度がわかりやすい」(42.2%)、「手続きが簡単」(37.5%)、「少額の掛金から始められる」(36.9)がトップ3を占めた。

 

ウォール・ストリート・ジャーナル
オペレーションF[フォース]