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eMAXISシリーズに「インド株」を追加=サテライト投資に対応-三菱UFJアセットマネジメント

2024年02月26日 08時00分

(出所)三菱UFJアセットマネジメント(出所)三菱UFJアセットマネジメント

 三菱UFJアセットマネジメントは22日、インデックスファンド「eMAXIS」シリーズにインド株に投資する「eMAXIS インド株式インデックス」を設定した。同シリーズで、特定の国の株価指数を参照するインデックスファンドは、日本、米国に次いで3番目で、新興国では初めて。新NISA(少額投資非課税制度)の「成長投資枠」対象ファンドだ。

 このファンドは、インドを代表する株価指数である「Nifty50指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指す。

 デジタル・マーケティング部の酒井香織副部長は、新ファンド設定の背景について「お客さまが、資産のコア(中核)部分を保有する『つみたて投資枠』と、サテライト(衛星)部分の『成長投資枠』を組み合わせた投資戦略を検討する際、多様なニーズが想定される」と指摘。

 「『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』や『eMAXIS Slim 全米株式(S&P500)』の次のステップとして、より高いリターンを求める投資家から、新興国の特定国に投資するファンドを期待する声が寄せられていた」(酒井副部長)と述べた。

 戦略運用部経済調査室の入村隆秀室長は、インド経済の現状と見通しについて「昨年7~9月期の実質国内総生産(GDP)は、内需の拡大や政府のインフラ投資を背景に、前年比7.6%増と堅調に拡大した。来年度も6%台前半の底堅い成長が見込まれる」と指摘した。

 また、4-5月に予定されているインドの総選挙については「与党BJP(インド人民党)が過半数の議席を確保し、モディ政権が3期目に入ると予想する市場参加者がほとんどで、市場の関心は新政権による経済改革などにシフトしている」(入村室長)と分析している。

 

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