ChatGPTのお金相談、利用者数が7万人を突破=「AIおかねこ」、サービス開始4カ月で-400F
2023年09月20日 09時00分
お金に関する悩みを専門家にチャットで無料相談できる「オカネコ」を展開する400F(本社東京、中村仁社長)は、対話型AI(人工知能)のChatGPTが回答する新サービス「AIおかねこ」の利用者数が、スタートから4カ月で7万人を突破したと発表した。
同社は2017年の設立。無料相談サービスの「オカネコ」は、スマートフォンから、居住地や年齢、年収、家族構成などの質問に答えるだけで、同地域・同年代の人と比較し、ユーザーの家計状況を診断してくれる。さらに、その後、診断結果をもとにファイナンシャルプランナー(FP)などのお金の専門家からアドバイスコメントが届き、ユーザーはチャットで気軽に相談できる。今年5月からは、新サービスとしてChatGPTが回答する「AIおかねこ」を開始した。
同社取締役副社長CPOの加々美文康氏は、利用状況について「ほとんどの相談トピックにおいて、人間よりAIに対してのほうがよりチャット上で相談される傾向がある」と分析した。また、その理由について「AIに対しては気を遣う必要がなく、心理的障壁も少ないため、対人間と比較してより多くのトピックが出現しやすかったものと思われる」と指摘した。
ただ、「病気や出産・育児関連の相談トピックについては、AIよりも人間に対してのほうが、チャット上で相談される傾向があった」という。その理由については「対話型AIに対する認知はまだ『一問一答形式で何かを返してくれるもの』程度になっている可能性があり、より複雑な状況に対する包括的な回答は、AIよりも人間に対して期待している傾向が読み取れた」と分析している。