ウェルスナビ、「おまかせNISA」の手数料引き下げ=来年1月から0.6%台に
2023年08月14日 12時00分
ロボットアドバイザー最大手のウェルスナビ(本社東京、柴山和久社長)は、来年1月にスタートする新しい少額投資非課税制度(NISA)に合わせて、自動積立などができるサービス「おまかせNISA」を刷新する。新NISAの二つの投資枠に対応し、手数料を年率0.63~0.67%程度(税抜き)に引き下げる。
「おまかせNISA」は、NISAを使って自動で積立投資やスポット購入ができるサービスだ。ロボットアドバイザーが、お客さまのリスク許容度に応じて、世界の株式や債券、金、不動産に分散投資し、税制上の優遇措置を活用しながら資産形成してくれる。現在は、「一般NISA」に対応しており、手数等は同1%(同)だ。
来年1月からは、新しいNISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方に対応する。自動積立では、お客さまからお預かりしたお金を二つの投資枠に振り分けて積み立てる。具体的に見ると、「つみたて投資枠」は米国株だけに投資し手数料をゼロ%とする。一方、「成長投資枠」は、米国株を含む全資産クラスに投資し、手数料はリスク許容度に応じて段階的に同0.7~1%(税抜き)にする。二つの投資枠を組み合わせて5段階のポートフォリオを構築すると、自動積立の手数料は同0.63~0.67%程度(同)になるという。
柴山社長は2023年12月期第2四半期決算説明会で、新しい「おまかせNISA」の特徴について「新NISAを自動で活用しながら最適な資産バランスで運用し、リバランス(再配分)もしてくれる」と説明。さらに「長く投資を続けていただくため、セミナーを開催したり、コラム等で情報提供したりするほか、電話での相談窓口も用意した」と述べた。
6月末時点の「おまかせNISA」の利用者は前年同月比40.9%増の6万2000人で、1人当たりの預かり資産額は387万円と、ウェルスナビの全運用者の平均値(240万円)を上回っている。6月末の預かり資産は884億円で、ウェルスナビ全体の預かり資産(8893億円)の約1割を占めている。