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諸費用の上限、0.03%に引き下げへ=低コストの「Tracers MSCIオール・カントリー」で=日興アセット

2023年08月03日 12時57分

(出所)「つみたてNISA」対象ファンドについて、時事通信社が目論見書等より信託報酬を追加、8月3日時点(出所)「つみたてNISA」対象ファンドについて、時事通信社が目論見書等より信託報酬を追加、8月3日時点(クリックで表示)

 日興アセットマネジメントが、ネット販売専用の低コストのインデックスファンド「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」の諸費用の上限を、年率0.03%に引き下げることが分かった。4日付で実施する。現在は同0.1%としているが、コストを検証し、改めて試算し直した。

 ファンドのコストの開示ルールは、運用会社によって異なる。日興アセットでは、指数の商標使用料等を「諸費用」とし、その上限率を目論見書に開示している。「信託報酬」は、運用会社・販売会社・信託銀行の役務の対価を記載している。

 ただ、運用会社によっては、指数の商標使用料を「信託報酬」に含めているところがあり、「信託報酬を見ただけでは、ファンドのコストを比較しづらい」とする指摘があった。

 「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」を参照するインデックスファンドでは、日興アセットマネジメントのほか、野村アセットマネジメント、三菱UFJ国際投信、アセットマネジメントOne、りそなアセットマネジメントなどが、低コストを競っている。(図)

 日興アセットマネジメントの「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」は、信託報酬率を年率0.05775%(税込み)としている。これに諸費用の上限である年率0.03%を加えても、業界最低水準になっている。

 同社では、「Tracers グローバル3分法(おとなのバランス)」の諸費用も4日付で上限年率0.03%に引き下げる方針だ。
(了)

 

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