ESG投資の新戦略、「インプルーバー」が拡大=評価の「改善」に着目、未来の勝ち組に投資-アムンディ
2023年03月08日 14時30分
環境・社会・企業統治に優れた企業に投資するESG投資で、新たな投資戦略「ESGインプルーバー」が注目されている。ESG評価の「改善」が期待される企業を、未来を見据えたアプローチで選別し、将来の勝ち組(ESGリーダー)に投資することを目指す。
このほど来日したフランスの大手運用会社、アムンディ・アセット・マネジメントの株式運用部門CIO、カスパー・エルムグリーン氏は「既にESGで高い評価を得ている『ESGリーダー』は株価が総じて割高だが、評価の改善が期待される『ESGインプルーバー』は、株価がまだ相対的に割安なことが多い」と指摘。「こうした銘柄群に投資することで、インパクト(課題解決)とともにリターンを得るチャンスが増える。ESG投資において、有力な考え方になるのではないか」と指摘した。
ESGインプルーバー:ESG評価の改善を収益の源泉(クリックで表示)
アムンディ・グループは2000年から「ESGインプルーバー戦略」を活用した独自の運用をスタートしており、1月時点の投資資産残高は、株式・債券・マルチアセットを合わせて12億7400万ユーロになっている。