ゆとりある老後、月額37.9万円=生活保障に関する調査-生命保険文化センター
2022年10月11日 12時00分
生命保険文化センターは「2022年度 生活保障に関する調査(速報値)」をまとめた。それによると、夫婦2人の老後の最低日常生活費は平均で月額23.2万円(前回調査は同22.1万円)、ゆとりある老後生活費は同37.9万円(同36.1万円)に増加した。
同センターは、この調査を3年ごとに実施しており、今回調査は4~6月に面接聴取方式で、全国の18~79歳の男女4844人に実施した。今回から調査年齢を79歳(前回までは69歳)に引き上げた。
◆公的年金が87%、預貯金が71%-老後資金
この調査で、老後の生活資金をまかなう手段を複数回答で尋ねたところ、「公的年金」がトップで87.0%(前回は86.7%)だった。次いで「現預金」が71.8%(同69.6%)「企業年金・退職金」が37.0%(同41.9%)、「個人年金保険」が29.7%(同33.4%)だった。
◆NISA、iDeCoを追加
このほか、「老後も働いて得る収入」は16.9%(同22.3%)を占めた。新たに設問に追加した「NISA(少額投資非課税制度)」は5.0%、「つみたてNISA」は6.5%、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は5.0%だった。
◆使用開始は66.8歳
私的に準備した老後資金を使い始める時期については、平均で66.8歳(前回は65.9歳)だった。
【生命保険文化センター】「生活保障に関する調査」
https://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html