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加入者の6割強、上限近くまで利用=楽天証券の「つみたてNISA」利用者で

2022年08月04日 09時05分

楽天証券 楠社長

 楽天証券の楠雄治社長は、2022年12月期上半期の決算説明会で、同社で「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を利用する人の6割強が、非課税投資枠の上限に近い月額3万円以上の積み立てを実行していることを明らかにした。楠雄治社長は「年間40万円の枠は少なすぎるのではないか。枠の拡充が大切だ」と強調した。

 「つみたてNISA」は、基準を満たした投資信託を積み立て投資すると譲渡益などが非課税になる制度だ。非課税投資枠は年間40万円なので、月額では3万3333円が上限になる。

 楽天証券の「つみたてNISA」は3月末で、証券業界全体の59.1%を占めている。30代以下の若年層が62%になっており、資産形成層が活発に利用している。平均の積み立て設定額は2万8212円で、3万円超を積み立てている人は63%に達している

 日本証券業協会は、政府に提出した「資産所得倍層プランへの提言」の中で、NISAの恒久化や、非課税保有期間の無期限化または大幅延長、非課税投資枠の拡大などを求めており、業界を挙げて制度拡充を働きかけている。

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