ロボアド市場、1兆円に迫る=働く世代の支持集める-22年3月末
2022年07月12日 09時00分
日本投資顧問業協会のまとめによると、コンピューターが自動で資産運用するロボットアドバイザーの主要5社の資産残高は、2022年3月末で前年同月比60.5%増の9703億円に拡大、1兆円に迫っていることが分かった。加入者数は同16.8%増の56.3万人に拡大した。ウェルスナビ、お金のデザイン、楽天証券、マネックス、FOLIOのデータを合算した。
業界最大手ウェルスナビの執行役員・リサーチ&クオンツの牛山史朗氏は、加入者数・預かり資産の状況について「今年に入ってから相場は不安定な状況が続いているが、引き続き働く世代の強いニーズに支えられ、資産残高や顧客数は堅調に増加している」と分析している。
また、ロボットアドバイザーの意義について「日本に登場してから約6年が経過し、退職金の減少や将来の年金不安などを背景に支持を集めている。忙しく働く世代が、『長期・積み立て・分散』を手軽に行う手段として、重要な役割を果たすサービスに育った。特に最近始めたばかりの顧客の場合、損益がマイナスになることもあり、不安に感じている方が多いと思うのでサポートが重要だ」と話している。
(出所)日本投資顧問業協会・統計資料より、ウェルスナビまとめ。(クリックで表示)
(出所)日本投資顧問業協会・統計資料より、ウェルスナビまとめ。(クリックで表示)