◎老後のための資産形成、「十分でなかった」が6割-投信協会アンケート③
2022年03月30日 14時02分
老後の資産(年金・退職金)に関する実態と意識(6)(クリックで表示)
投資信託協会がまとめた「投資信託に関するアンケート調査(60歳以上編)」によると、「老後のための資産形成の時間が十分でなかった」と回答した人が62.1%と、全体の6割を占めた。「十分だった」と回答した人は37.9%と4割にとどまった。「十分だった」と回答した人では、50代までに老後のための資産形成を始めた割合が59.2%だった。回答者全体の40.6%を上回っており、比較的早い時期から、資産形成に取り組んでいたことが浮かび上がった。
◆投資経験者の4割が投資を保有
老後の資産(年金・退職金)に関する実態と意識(7)(クリックで表示)
投資経験のある約2000人のうち、投資信託を保有している人は38.5%だった。年齢別には、60代が40.5%、70代が36.0%、80代が32.7%と、年齢が上がるにつれて保有率が低下する傾向がみられた。
■資産活用の方法など考えたい-松谷会長
投資信託商品の保有状況(1)(クリックで表示)
松谷博司会長は「老後に向けて蓄積してきた資産を、どのように活用していくのが良いか-、アンケートを通じて、資金の使い方や取り崩しの方法など、資産活用の様子を探っていきたい」と述べた。
【投資信託協会】「投資信託に関するアンケート調査結果-2021年」の公表について
https://www.toushin.or.jp/topics/2022/22574