株式投信(除くETF)は3.6%増の212兆円=2カ月ぶりに増加、過去最高を更新-8月の投信概況、資産運用業協会
2026年09月14日 08時00分
(クリックで表示) 資産運用業協会がまとめた2026年8月の投資信託概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比3.6%増の212兆6835億円となり、2カ月ぶりに増加し、過去最高を更新した。国内外の株価上昇で運用益が拡大した。
一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は同3.3%増の364兆2855億円となった。こちらも2カ月ぶりに増加し、過去最高を更新した。
月間の新規設定は20本、償還は31本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比11本減少して、5840本になった。
◆39カ月連続で流入超
公募株式投信(除くETF)の資金動向は、2兆0956億円の純資金流入となり、39カ月連続で流入超になった。6月(2兆5931億円)や7月(2兆6445億円)に比べると減少したものの、2兆円を超える資金流入が継続している。
一方、運用増減額は、プラス5兆7192億円だった。8月末の市況状況を見ると、東証株価指数(TOPIX)が同3.8%、日経平均株価が前月末比3.0%、それぞれ上昇した。海外についても、NYダウは同1.3%、S&P500が同2.6%、NASDAQが同3.9%、それぞれ値上がりした。月末の円相場は1ドル=160円02銭となり、前月末(160円72銭)に比べて0.4%円高に振れた。
◆「設定」「解約」ともに減少
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(クリックで表示) 公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は4兆5679億円となり、過去1年間の平均額(4兆8700億円)を下回った。ただ、前年の8月(3兆3977億円)と比較すると3割程度増加している。
一方、「解約・償還」は2兆4723億円で、こちらも過去1年間の平均(3兆1307億円)を下回った。
◆主要4分野がいずれも流入超過
主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「国内株式型」「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」の主要4分類で、いずれも流入超過が継続した。「内外株式型」は9474億円の流入超となり、1兆円は超えなかったものの、高水準の流入が継続している。
◆株式・債券・預金でバランスの良い資産形成=菱田会長
資産運用業協会の菱田賀夫会長は、金利上昇のより国債や預金の魅力が高まっている影響について、「金利環境が変化する中で、預金も一つの資産形成の手段であり、国債や社債などの金利商品もポートフォリオを構成する資産の一つになる。また、成長という観点では株式投資も続けていただきたい。これまで以上にバランスよく投資を続ける環境になることが期待される。9月上旬も投信市場への資金流入が継続しており、『貯蓄から投資へ』の動きは続いている」と述べた。

急速に円高が進んだ影響については、「『長期・分散・積立』という方針で資産形成している投資家が多いため、動揺や混乱は聞かれず、方針に従ってコンスタントに投資を継続している人が多いようだ。ただ、金利や為替の変動でポートフォリオは影響を受けるので、投資家の皆さんがそれをどう受けとめているかをしっかり確認して、サポートしていきたい」と話した。
投資家の裾野拡大については、「投資についての考え方はさまざまだと思うが、情報にアクセスできず、投資に対して関心を持てない人がいるとすれば、良いことではない。『貯蓄から投資へ』というイニシアティブになるべく多くの方に参加していただき、少額でも良いので、若いときから長く投資を続けることが、それぞれの方の資産形成に資することだと思われる。官民一体で金融経済教育を推進する公的機関の『金融経済教育推進機構(J-FLEC)』と共同して、投資の普及に努めている」と述べた。



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