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「投資を始めた・増やした」28%=コロナ禍における生活やお金の調査-フィデリティ

2021年12月15日 12時00分

浦田春河フィデリティ・インスティテュート首席研究員

 フィデリティ・インターナショナルは、新型コロナウィルス感染下での人々の生活やお金の状況についてグローバル調査を実施した。それによると「世界的に貯蓄を増やした人が多く、老後準備が進んだ」ことが分かった。日本では「過去6カ月に投資を開始した、あるいは投資額を増やした」と回答した人が28%に上った。
 
 調査は、日米英や中国、インド、豪州など16カ国・地域で20歳以上の男女1万9000人を対象に7月31日~8月13日に実施した。

フィデリティ投信(本社東京)の浦田春河フィデリティ・インスティテュート首席研究員は「コロナ禍は不安心理のみを生み出したわけではなく、在宅時間の増大や健康の改善、貯蓄の増加などを通じて前向きな心理の要因になっていることが、調査から読み取れた」と指摘。「パンデミックが収束した後に、こうしたデータがどのように変わっていくのか、定点観測を続けていきたい」とコメントした。

コロナ禍で貯蓄が増えたのは世界的な傾向コロナ禍で貯蓄が増えたのは世界的な傾向(クリックで表示)


◆貯蓄額が増えましたか?

 調査全体では、約3割が「貯蓄が増えた」と回答。「減った」人は2割だった。日本も同じ傾向だった。




コロナ禍での日本人の投資行動の変化コロナ禍での日本人の投資行動の変化(クリックで表示)




◆投資を始めましたか? 増やしましたか?

 日本の回答者では、「投資を始めた、増やした」とする回答が28%を占めた。

◆老後に向けた積立金額は変わりましたか?

 調査全体では、26%が「増えた」と回答。「減った」人は14%だった。日本は、老後準備を減らした人が5%と世界で最も少なかった。

コロナ禍で老後準備が進んだのはグローバルな傾向コロナ禍で老後準備が進んだのはグローバルな傾向(クリックで表示)
 

 

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