11月末のMAB-FPI総合、マイナス1.64%=2カ月ぶりに低下
2021年12月06日 09時30分
MAB-FPI総合の推移(クリックで表示)
投信評価会社の三菱アセット・ブレインズがまとめた11月末の投信指数「MAB-FPI総合」は、前月比274ポイント(1.64%)安の1万6475ポイントと、2カ月ぶりに低下した。この指数は、公募追加型株式投信(上場投信を除く)を対象に、1997年3月末を1万ポイントとして、同社が毎日算出している。
11の資産クラス別に騰落率を見ると、国内REIT(不動産投信)がマイナス3.92%、国内株式がマイナス3.44%、エマージング(新興国)株式がマイナス2.86%など10のカテゴリーで低下した。上昇したのは、国内債券(プラス0.20%)だけだった。
設定から解約を差し引いたネットの資金動向は、プラス1兆0463億円と12カ月連続で大幅な純流入になったもようだ。資産クラス別に見ると、外国株式(先進国)がプラス8065億円、外国債券(先進国)がプラス1360億円、複合資産がプラス740億円など六つのカテゴリーで流入超になった。一方、外国REITがマイナス290億円、エマージング株式がマイナス208億円など五つのカテゴリーで流出超だった。
調査対象としたファンドの純資産総額は前月末より6373億円減少して、84兆4526億円になった。この指数は、日銀や機関投資家が多く保有する上場投信を含まないため、個人投資家の資産動向を把握しやすい。
【参考】三菱アセット・ブレインズ
https://www.mab.jp/