プライベート資産投資、1.5兆円超に拡大=商品性やリスクに対する理解が重要に-モーニングスター・ジャパン
2026年06月05日 07時30分

モーニングスター・ジャパンは、調査レポート「プライベート資産投資の現状2026」をまとめた。それによると、日本では、2026年3月末時点で17戦略が運用され、資産総額は1.5兆円超に拡大していることが分かった。
プライベート資産とは、証券取引所などの公開市場に上場していない資産のことで、エクィティ(株式)、デット(債券)、クレジット(融資)、不動産、インフラ(社会的基盤)などがある。
プライベート資産に投資することで、①成長ステージへの参加 ②超過収益(非流動性プレミアム) ③インカム収入 ④分散効果 ④インフレ・ヘッジ-などの投資機会が期待される。
ただ、プライベート資産は、公開された資産と比較して「透明性」と「流動性」が低いことに注意が必要だ。
透明性については「株式の開示要件が限定的で、所有構造や財務状況は外部から把握しにくい。また、パフォーマンスの測定方法も根本的に異なり、IRR(内部収益率)が業界標準として用いられており、単純に比較することが難しい」。また流動性については「一般的には容易に売却することができず、数年単位の資金拘束が生じることがある」という。
マネジャー・リサーチ部長の元利大輔氏は、投資家への注意点について「プライベート資産はすべての投資家に適した資産ではなく、長期の資金拘束を許容でき、流動性の制約を前提として受け入れられる投資家に限られる」と指摘した。
その上で「プライベート資産へ『投資すべきか』ではなく、『なぜ投資するのか』を明確にすることが重要になる。プライベート資産は、その仕組みが分かりにくいままでも『安定したリターンが得られる資産』のように受け止められやすいが、リスクは見えにくい形で内在している」とアドバイスしている。



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