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「セキュリティー重視」が約7割=パスキーは8割が「知っている」-ウェルスナビがアンケート

2025年09月30日 12時30分

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 ロボアドバイザー最大手のウェルスナビ(東京、柴山和久CEO)は、9月に実施した「資産運用とセキュリティーに関するアンケート調査」の集計結果を公表した。6月にも同様の調査を行っており、今回が2回目。インターネットで資産運用サービスを利用している20~59歳の1052人に実施した。

 この中で、「証券口座の乗っ取り被害が相次いでいることを受けて、資産運用サービスを利用する際、セキュリティーを重視する度合いが、これまでより高くなったか」と尋ねたところ、41.9%が「少し高くなった」と回答、「とても高くなった」も24.7%を占めた。これらを合わせると、約7割がセキュリティーをより重視していることが分かった。

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 次に、「一部の証券会社では『パスキー』という認証技術を導入する動きが進んでいるが、『パスキー』という言葉を見聞きしたことはあるか」と尋ねたところ、「ある」が80.3%を占めた。認知度が高いことが分かった。

 「パスキー」の内容についても、56.1%が「おおまかな特徴は知っている」と回答。「特徴を理解していて説明できる」という人も13.0%いた。

 6月調査に続いて今回の調査でも「相次ぐ被害を受け、新たに対策をしたか」を尋ねたところ、前回と同じく「多要素認証を設定した」がトップで43.9%だった。ただ、6月調査の49.2%から、大きな変化は見られなかった。

 また、対策をしていない人にその理由を尋ねた設問でも、トップは前回と同じ「具体的に何をしてよいか分からない」が48.1%だった。6月調査では45.2%だったので、改善は見られなかった。

 ウェルスナビ PRチーム ディレクターの堀内駿氏は、調査結果について「証券業界では『多要素認証の必須化』が進められており、ワンタイムパスワードなどを使って多要素認証している人が増えているようだ。ただ、自分で能動的に対応しているというよりも、ガイダンスに従って実行している人も一定数いるとみられ、自身の実感としては『何をすればいいか分からない』といった感覚を持っているかもしれない」と指摘した。

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(堀内氏)(堀内氏)

 その上で「パスキーは、不正アクセスされるリスクが極めて低く、スマホやパソコンのロックを解除するのと同じ手順で認証が行える。利便性を損なうことなく高い安全性が確保されるので、より多くの方にパスキー認証を知っていただきたいと思う」と話している。

 

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