サンプル(過去記事より)
ペロトン、11カ月待ち
キーバンク、ジム再開しても「勝者」
株価続伸へ
ペロトン・インタラクティブ<PTON>の株価は2020年に急騰したが、キーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリスト、エドワード・ユルマ氏は24日、さらに上げる余地があると分析した。
ユルマ氏はペロトンの投資判断を「オーバーウエート」に据え置くとともに、目標株価を55ドルから70ドルに引き上げた。「ペロトンは引き続き、インターネット小売りの中で最も好ましいものの一つだ」「配達時期は依然、7~11週間後と見積もられており、また、競合する小規模店の業況は低調だ」と強調した。
(全米で)スポーツジムが閉鎖されたことがペロトンの追い風になったが、懐疑論者は多くの地域でロックダウン(都市封鎖)措置が緩和され始めた今、これが持続可能なのか疑問視する。一方で強気派は、サブスクリプション(定額制)の(ビジネス)モデルで顧客をつなぎ止められるため、ペロトンはジムが再開しても勝者だと主張する。
ユルマ氏はこれに賛成する。(屋内トレーニングを行う)「ソウルサイクル」のような企業は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため顧客を収容人員の25%に制限していると指摘。健康志向の消費者の多くは、このような対策では納得できず、自宅にとどまることを選択すると述べた。同氏の調査によると、トレーニングクラスへの参加申し込みは低調。
ランニングマシンも、長期を楽観
ペロトンについてコロナ危機下の一時的なはやり以上のものであると確信するのは、これが理由だという。「ペロトンの製品の水準は高いが、(トレーニング用)バイクに対する需要はいまだに多くが満たされていない」「配達までの時間は依然、大幅には縮小していない。(同社会計年度)第1四半期中の予約が高水準であることを示すものだ」と述べた。
同氏は、同社には低コストのランニングマシンもあり、これにより市場機会はさらに拡大し、顧客のロイヤリティも増す見込みだとして、長期的にも楽観する。自宅にペロトンの機器を複数所有する人はサブスクリプションを続ける可能性がより強いからだ。
ペロトン株は年初来92%高。続伸を見込むのはユルマ氏だけではない。24日午前には一時0.8%高の55.31ドルを付けた。S&P500指数はこの時点では1.8%安。