サンプル(過去記事より)

まだ買える半導体6銘柄

6 Chip Stocks That Are Cheap Enough to Buy — At Least According to BofA

今年55%超上昇した半導体セクターで安値拾いは難しくなっているが、バンカメ・セキュリティーズはインテルやブロードコム、スカイワークスなどを推奨した

株価収益率、大幅に低い

EPA時事

半導体セクターは今年、55%超上昇し、安値拾いのチャンスを見つけるのはますます難しくなっているが、バンクオブアメリカ・セキュリティーズの半導体アナリスト、ビベク・アリャ氏は16日の調査ノートで、割安な6銘柄を挙げた。

インテル<INTC>とブロードコム<AVGO>は今年の上昇率がそれぞれ24%、29%と、セクター全般を大きく下回っている。マクロ環境が厳しくても、弾力性に優れる、クラウドや人工知能、5G分野に展開していると指摘した。

アリャ氏は、エヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>も好ましいが、インテルやブロードコムの方が安く、株価収益、株価キャッシュフローの倍率は他銘柄より大幅に低いとした。競争や事業上の逆風はあるものの、2年にわたり、SOX半導体指数をアンダーパフォームしており、追いつく可能性があると分析した。

NXPは中国顧客めぐり米国勢より優位

同氏はまた、NXPセミコンダクターズ<NXPI>とオン・セミコンダクター<ON>を推奨。米中貿易摩擦の緩和で工業セクターの信頼感が回復し、マイクロコントローラーや個別部品、アナログ半導体を製造する企業の需要が高まると主張。2018年初め以来の両社株の上昇率は、SOXの40%に対し、5、6%にすぎず、他社に比べ、割安だと指摘した。また、NXPには20億ドルの自社株買い計画があるとした上で、本部がオランダにあるため、中国の顧客については米国企業より優位に立っていると述べた。

一方、スマートフォン関連ではスカイワークス・ソリューションズ<SWKS>とクオルボ<QRVO>。5Gは数年にわたり投資テーマとなる可能性があるとした。今後3年間に10%超の増収や15%超の1株当たり収益率(EPS)伸び率の可能性があることを考慮すると、すばらしいバリューがあると述べた。

「これらは第3四半期の業績発表以来、株価は好調だが、4年間アンダーパフォームしていたほか、利益の大幅な上振れがある」と語った。