三菱UFJアセット、パッシブとアクティブの違いを紹介=それぞれのファンドマネジャーが業務や運用哲学を披露-ブロガーミーティング
2025年06月27日 08時00分

三菱UFJアセットマネジメントは、投資家などがオンラインやリアルで参加する「ブロガーミーティング」を開催した。この日は、インデックス運用とアクティブ運用のそれぞれのファンドマネジャーが登壇、1日の業務スケジュールや運用哲学を披露し、二つの運用戦略の違いを分かりやすく説明した。
インデックス運用部 株式グループ チーフファンドマネジャーの村松祐介氏は、1日の業務について「午前9時半までに、大量の為替の発注を完了させるため、毎朝、緊張感のある時間帯を過ごしている。その後も、ファンドのパフォーマンスとインデックスの動きに乖離がないか、全ファンドについて緻密なモニタリングを行ない、乖離要因を解消している」と、紹介した。
その上で、運用目標については「指数に連動することを目指している。売買を細かくやるとコストがかさんで指数から乖離する要因になる。コストを最少化するため、売買をまとめたバスケット取引を行い、規模のメリットを追求している。さらに保有株式を使って貸株を行ったり、市場の歪みを見つけて裁定取引を行ったりしている」と述べた。
アクティブ運用を担当する株式運用部エグゼクティブファンドマネジャーの西直人氏は、1日のスケジュールについて「朝6~8時に米国企業幹部とのOne on Oneのミーティングや、米国在住のアナリストとの意見交換を行う。14時には日次のチーム・ミーティングを開いている。これはとても重要で、それぞれのメンバーがチームの運用哲学に則ってリサーチした内容を報告し、議論する。16~17時になると欧州企業とのミーティングが始まる。残りの時間の大部分を企業調査に費やしている」と紹介した。
運用に当たっては「まず目標に勝つことを大切にしている。それを実現するために、運用哲学に基づいたリサーチを行い、銘柄を選定している」と指摘した。チームの運用哲学は「3~5年、あるいはそれ以上の中長期的な目線で銘柄を分析し、大きく伸びる企業かどうかという観点で評価している。運用哲学から外れることなく、維持していくことを大切にしている」と述べた。