ファンドマネジャーの日本株式に対する視点を探る=「中小型株、銀行株、長期保有」-モーニングスター・ジャパン
2025年01月28日 08時30分
モーニングスター・ジャパンは、調査レポート「2025年、ファンドマネジャーの戦略」を発表した。マネジャー・リサーチ部の橋本直子アナリストが、ファンドマネジャーとの面談を通じて、2025年の日本株式市場に対する視点をまとめた。
一つ目は、「中小型株への投資機会を探る動き」だ。2024年は、大型株主導で株価上昇した。その結果、中小型株とのバリュエーション格差が開いているという。
二つ目は、「金融セクターのポジション拡大」だ。日銀がマイナス金利政策を見直し、日本も「金利のある世界」へ移行しつつある中で、「バリュー株ファンドのみならずグロース株ファンドにおいても、ポートフォリオにおける金融セクターの比重を高めている」と分析している。
三つ目は、「長期保有の傾向」だ。投資家との対話(エンゲージメント)に積極的に応じる企業が増加する中で、「継続的な対話を通じて株価のさらなる上昇が従来以上に期待できるようになった」と考えるファンドマネジャーが増加している。この結果、「投資銘柄を長期保有する傾向が強まり、ポートフォリオの回転率が低下する可能性がある」と指摘した。
【モーニングスター・ジャパン、レポート】
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/reports/