モーニングスター・ジャパン、「債券や日本株は、良いアクティブ・ファンドを見つける余地がある」―調査レポート
2024年12月11日 14時30分
モーニングスター・ジャパンは、調査レポート「Active Passive Barometer日本版2024年」を発表した。この中で、「債券や日本株式などは、アクティブ・ファンドの勝率が他に比べると高く、良いアクティブ・ファンドを選ぶ余地があることも確認された」と指摘した。
モーニングスターは、「インデックス・ファンドは常にアクティブ・ファンドを上回るパフォーマンスを発揮するのであろうか」という投資家の疑問に答えるため、「Active Passive Barometer」と題したレポートを欧米で定期的に公表しており、日本でも同様の調査を実施した。
日本株式のカテゴリでは、「アクティブ・ファンドの勝率は、海外株式のカテゴリと比べると高かった。大型ブレンド型の勝率は10年、15年で約20%であるが、償還ファンドの影響を除けば4割程度の勝率となる。」と分析。「日本株式のカテゴリについては、海外株式に比べると良いアクティブ・ファンドを探しやすいことを示唆している」と評価した。
良いファンドの選び方については、「まずは償還しにくいファンドを選ぶことから始めると良いであろう」と指摘。「新NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠対象の投資信託は、早期償還リスクが全く無いわけではないが、信託期間が長いという点で候補として見るのも良いであろう」と指摘した。
さらに、「第三者の評価、レーティングなどを活用する方法もある」として、過去の相対的なリスク調整後リターンを5段階の星で評価をする「モーニングスター・レーティング」や、将来見通しを勘案した「モーニングスター・メダリスト・レーティング」を紹介している。
【モーニングスター・ジャパン】レポート
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/reports/