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女性活躍推進「なでしこ銘柄」、株価もしっかり=大和証券

2021年03月25日 10時05分

「令和2年度 なでしこ銘柄」(左)、「令和元年度 なでしこ銘柄」(右)とTOPIXの推移「令和2年度 なでしこ銘柄」(左)、「令和元年度 なでしこ銘柄」(右)とTOPIXの推移(クリックで表示)

 大和証券が、女性の活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」について、株価の動向を調査したところ、東証株価指数(TOPIX)を上回っていることが分かった。

 なでしこ銘柄は、経済産業省と東証が共同で2012年から選定している。具体的には①女性活躍に向けて行動計画を策定している②女性管理職の比率を開示している-などの要件を満たした企業から、自己資本利益率(ROE)を加味し、業種ごとに上位企業を選定する。今月22日には、2020年度の「なでしこ銘柄」45社と「準なでしこ」19社が発表された。

山田雪乃チーフESGストラテジスト

 山田雪乃チーフESGストラテジストは、企業の取り組みについて「一部業種では、総じて高い取り組みが顕著になっており、最上位企業とのスコア差が肉薄する企業が増加してきた」と分析する。このため、化学、その他製品、情報・通信、卸売業、小売業、銀行業、保険業・その他金融業、水産・農林業、食料品では、選定枠を超える企業数が選定された。

 また、「女性役員比率を高めるため、人材パイプラインの構築を促す姿勢も強まっている」(山田氏)と指摘する。今年度選出された64社のうち、「執行役員が2人以上いる企業」は17社あった。さらに、女性役員比率を見ると、資生堂が26%、丸井グループが21%、カルビーが19%、新生銀行が17%など、「10%を超える企業」が10社あった。(了)

 

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