職場で自動加入、TDFで資産配分=若年層へDC普及のポイント-米フィデリティのジャガティック氏
2023年10月27日 08時00分
米大手運用会社フィデリティ・インベスメンツのジェイソン・ジャガティック氏(ヘッド・オブ・グローバル・アンド・ワークプレイス・ソートリーダーシップ)は、このほど来日し、「米国フィデリティにおける若年層へのアプローチ」をテーマに講演した。
この中で、米国で若年層に確定拠出年金(DC)が普及している理由について「多くの企業で、従業員がDCに自動加入し、給与から掛け金を引き落とす仕組みが普及している」ことを挙げた。強制加入ではないので止めることもできるが、ほとんどの従業員が加入を継続するという。
さらに、掛け金額を自動的に引き上げるシステムを提供したり、ターゲット・デート・ファンド(TDF)を使って加入者の年齢に合った資産配分に自動で変更したりするなどして、従業員が無理なく資産形成できるように工夫しているという。
若年層への情報提供についても「彼らが集まる場所で、彼らの言葉で、コンパクトに話すことが大切だ」と指摘。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のショートビデオでは、分散投資を料理に例えるなどして、分かりやすく説明していることを紹介した。