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「ひふみ投信」のレオスが上場=初値は1730円、公開価格の約1.3倍-運用会社単独で初めての上場

2023年04月25日 10時00分

 投資信託を運用するレオス・キャピタルワークス(東京、藤野英人会長兼社長CIO<最高投資責任者>)が25日、東証グロース市場に上場した。運用会社が単独で上場するのは、初めて。同社株の初値は1730円で、公開価格(1300円)を430円(33%)上回った。

 同社は、上場の狙いについて「投資信託の運用者としての知名度・信用力をより高め、より多くのお客さまに当社の投資信託を保有いただき、販路拡大を目指していきたい」と述べた。また、資金使途については「来年から導入される新NISA(少額投資非課税制度)への対応やそのほかの機能拡充のためのシステム投資費用、海外株式の運用体制強化のためのニューヨーク拠点における運転資金に充当する予定だ」と話している。

 さらに、今後の抱負については「『資本市場を通じて社会に貢献する』という経営理念のもとお客さまの長期的な資産形成を応援することに努めるとともに、全ての人々が金融の恩恵を受けられる社会の実現に向けて、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)に全力で取り組んでいく」とコメントしている。

 レオス・キャピタルワークスは、2003年の設立。ファンドマネジャーが投資対象を選定するアクティブ運用に強みを持つ。国内外の株式に投資する「ひふみ投信」や「ひふみワールド」など10ファンドを、インターネット直販や金融機関を通じて提供しており、合計の純資産総額は1兆0372億円(4月17日現在)と1兆円を超えている。証券コードは「7330」。

(出所)時事通信社調べ(4月17日時点)(出所)時事通信社調べ(4月17日時点)(クリックで表示)

 

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