2月末のMAB-FPI総合、マイナス0.80%=2カ月連続で下落
2022年03月03日 11時00分
投信評価会社の三菱アセット・ブレインズがまとめた2月末の投信指数「MAB-FPI総合」は、前月比124ポイント(0.80%)安の1万5404ポイントとなり、2カ月連続で下落した。ロシアのウクライナ侵攻で各国株式が急落し、2月24日には1万5106ポイントまで低下した。
この指数は、公募追加型株式投信(上場投信を除く)を対象に、1997年3月末を1万ポイントとして、同社が毎日算出している。
11の資産クラス別に騰落率を見ると、国内REIT(不動産投信)がマイナス2.91%、エマージング(新興国)株式がマイナス2.01%、外国債券(先進国)がマイナス1.34%など、10のカテゴリーで下落した。
設定から解約を差し引いたネットの資金動向は、プラス5769億円と15カ月連続で大幅な純流入になったもようだ。資産クラス別に見ると、外国株式(先進国)がプラス4397億円、国内株式がプラス501億円、複合資産がプラス499億円など、七つのカテゴリーで流入超になった。一方、外国債券(先進国)がマイナス165億円、エマージング株式がマイナス125億円など、四つのカテゴリーで流出超だった。
調査対象としたファンドの純資産総額は前月末より2575億円減少して、80兆9609億円になった。この指数は、日銀や機関投資家が多く保有する上場投信を含まないため、個人投資家の資産動向を把握しやすい。
【参考】三菱アセット・ブレインズ
https://www.mab.jp/