力強い利益成長、株価のバリュエーションを支える=累積利益が時価総額を上回るまで12年、PERが示した16年を短縮-キャピタル・グループ調査
2026年07月10日 07時30分
(出所)Value Watch – Capital Group Global Equity Study 2026(クリックで表示) 米大手運用会社のキャピタル・グループは、世界の主要株式市場を分析したグローバル株式調査「Global Equity Study」の第7弾として、累積利益が時価総額を上回るまでに要する期間に着目した「バリュエーション・ウォッチ」を発表した。
世界の主要上場企業の2014年の時価総額は35.3兆ドルで、その時点のPER(株価収益率)は15.9倍だった。これに対して、2014年から累積利益は2025年に36.7兆ドルに達し、12年足らずで2014年の時価総額を上回った。
レポートでは「2014年当時の利益水準が横ばいで推移すると仮定した場合、時価総額を利益によって回収するまでに約16年を要する計算だったが、実際にかかった期間は約12年で、回収までの期間は約4年短縮された」と分析。「こうした結果は、過去10年以上にわたる株式市場の上昇が、実際の利益成長によって支えられてきたことを示している」と評価した。
日本についても、「世界平均と同じく2014年時点の時価総額を12年で回収した。金融機関や総合商社など一部の企業はより短期間で時価総額を回収したが、低成長企業が全体平均を押し下げる要因となった」と分析した。
(雨宮氏) キャピタル・インターナショナル(本社東京)の雨宮弘明インベストメント・ディレクターは、「企業のバリュエーションは、PER(株価収益率)の水準だけではなく、そのPERを正当化できるかどうかによって決まる。本調査が示すように、過去10年以上にわたり、力強い利益成長が株式市場の高いバリュエーションを支えてきた」と分析。
現在の世界株市場について「時価総額は113.8兆ドルに達しており、PERは2026年予想利益ベースで約21倍の水準で評価されている。こうした環境では、企業はこれまで以上に利益成長が求められる」と指摘した。
その上で「重要なのはバリュエーションの高さそのものではなく、その評価を支えるだけの利益成長を企業が継続的に生み出せるかどうかだ。つまり、高いバリュエーションを一律に避けるだけではなく、持続的な利益成長が期待できる企業を見極めることが重要だ。アクティブ運用は、適正な株価やバリュエーション水準を見極め、長期的に健全な資本市場を支える上で重要な役割を果たすと考えている」と話している。



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