サンプル(過去記事より)
ネットフリックス、ウイルス後も
バーンスタイン「短期的には利用者・収入増」
テレビに戻れない?
大半の米国人が自宅にとどまり、スポーツ界がほぼ停止している状況下、皆がより多くのビデオをストリーミングしている。これはネットフリックス<NFLX>にとっては良いニュースだ。今だけでなく、(新型コロナウイルス危機が収まり)正常化に向かったにしてもだ。
バーンスタインのアナリスト、トッド・ユアンガー氏は、今回の危機でネットフリックスの将来がいかに影響されるかを検討。1日に「アウトパフォーム」の投資判断を据え置くとともに、目標株価を423ドルから487ドルに引き上げた。
「家ごもり時代は、ネットフリックスにとって短期、長期の利益をもたらす」と指摘。同時に視聴できる人数が多い料金プランへのアップグレードが増え、「短期的には、解約減少、サブスクライバーの増加、ユーザー1人当たりの収入増などが見込まれる」と書いた。
その上で「ネットフリックスを特に頻繁に利用する人が増え、それなしではつまらなくなる」「ストリーミングの選択が加速し、さらに文化に浸透していく」と分析。新型コロナウイルスの影響下の世界では「数百万人がネットフリックスを試すだけでなく、多くを体験する。(放送が)リアルタイムで時間が定められており、さらに広告に支えられているテレビに戻るのは難しくなる」と述べた。
コンテンツの多さ
短期的に最大の問題は新しいコンテンツの制作停止だが、希望もあると指摘。「ネットフリックスは新コンテンツを数カ月中にリリースできる態勢にあり、過去3年強の間に制作したオリジナル作品も極めて多い」「スタジオやネットワークからライセンス作品を買い取る立場にもある。これは、新しいものがすぐになくなり、ますます消費者に飽きられてしまう、規模の小さい同業とは全く異なるところだ。そのようなところは大抵、財務が厳しい企業が所有している。ネットフリックスのアドバンテージだ」と書いた。
1日午後の時点でネットフリックスの株価は3.1%安の363.79ドル。ダウ工業株30種平均は4.4%安だった。